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2014.06.17
| ビジネス

起業化支援に命を懸ける会計士の梅川です。

商売、商品の差別化を行う上であなたの会社のUSP（Unique Selling Proposition）、強み、あるいは、その根源となる経営理念が重要ですといわれます。

私も事業計画の作成セミナーや、お客様の事業計画の作成のお手伝いをさせていただいていますが、やはり同様のことを言います。

マーケティングのセミナーや売上アップのセミナー、それらを扱ったビジネス本を読んでもやはり同じことが書いてあります。

しかし、それが簡単そうに見えて実は難しい。

「あなたの会社を一言でいうと？」「キャッチフレーズは？」

同じです。

自分のことは自分ではわかりません。

自分を客観的に見ることは本当に難しいことです。

説得力のある経営理念は、まさにその人の生き様や価値観から生まれます。

著名な経営者から借用した経営理念は所詮借りものです。

残念ながら他人の心には響きません。

さて、ではどのようにして自らのUSP、あるいは経営理念を見つけ出すのか？

神田昌典さんは、その著書の中で、「大病」「倒産」「牢獄」のいずれかを体験すると自分を発見できると書いています。

しかし、普通の経営者はどれも簡単に体験できるものではありません。

そこで、「なぜ今その仕事を行っているのか？」

「儲かると思ったから」、「たまたま経験があったので」、「友人に誘われて」。

いろいろ理由はあると思います。

さらにそこから質問を深堀していきます。

なぜ、儲ける必要がるのか。

儲かったらそのお金を何に使うのか。

質問はどんどん広がっていきます。

これを繰り返すうちにだんだん自分の体験や価値観を形成しているルーツにたどり着きます。

もう一つ、これも神田さんの本からの借用ですが、「あなたがどうしてもやりたくない仕事は何か。付き合いたくないお客はどんな人か」

普段、お付き合いしたいお客様はあまり意識しませんが、やりたくないこと、付き合いたくない人は意外とはっきりしています。

そこから自分の価値観がより明確になり、理念も明確になってきます。

理念が明確になれば、そこから自分のこだわりもはっきりしてきます。

本当にやりたいことが、強みになり、差別化に発展します。

じっくりと自分と会話する時間は重要です。

今日も読んで頂いてありがとうございました。