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会計検査院に妨害された?

2014.06.27
| 税金・会計

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

会計検査院をご存知ですか?

もちろん名前は聞いたことがあると思います。

会計検査院は、会社でいえば監査役のようなものです。

税金が適正に使われているか、不正はないかなど公務員を監査しています。

普通、民間の会社には関係のない期間ですからその存在を気にすることもありません。

ところが、

先日のことです。

税務署の担当官から電話がありました。

去年、税務調査が行われた関与先に関してです。

実は、その会社、いろいろ問題がありました。

指摘事項が5つくらいあり、それもすべて「黒」の判定。

しかし、業績が悪くとてもすべて修正に応じて税金を支払える状況にはありませんでした。

税務調査の現場ではしばしば行われる駆け引きですが、修正申告には速やかに応じるものの指摘事項すべてについて修正申告はとても無理。

○○円までは支払いますが、それ以上は勘弁してください。

ベテランの経営者ならば経験のあることでしょうが、税務調査の現場ではこの種の交渉がまかり通ります。

(書いてはいけないことですが)サラリーマンの調査官も人間です。

日本特有のことかもしれませんが、すべてが法律通りという訳ではありません。

担当官との交渉で指摘された5つの事項のうち3つまでは飲みます(修正します)。

「その代り残りの2つは見逃してください。」

「しょうがないけど仕方ありませんね。」

これで決着と安心していました。

ところが、何か月もたって、当の担当官から連絡がありました。

「実は、会計検査院の監査が入り、例の事案が問題となりました。

5つの指摘事項のうち実際に修正いただいたのはそのうちの3つ。なぜ残りの2つの事項を修正させなかったのか。問題にされました。」

「つきましては、いまさらながらではありますが、残りの事項についても修正してください。」

成る程そういうことか。

私もサラリーマンの経験が10年以上あります。

よく分かります。

所詮は担当者レベルでの交渉です。

公のお墨付きを得たわけではありません。

しかし、「会計検査院」とは驚きました。

残念ながらこのようなケースでは、アドバイスの仕様がありません。

ただいえることは、妥協が成立した時点でその内容を文書にして担当者でもいいので署名してもらうことです。

これは証拠になります。

しかし現実問題。そこまでする担当者はいないかも。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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