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2014.07.16
| ビジネス

起業家支援に命を燃やす会計士の梅川です。

「らしさ」が重要になりそうです。

どのマーケティングの本を読んでも、あなたの商品、サービスの売上アップには、あなたのUSPが不可欠と書いてあります。

USPとは、あなた独自の強み、とあります。

それはそうでしょう。

自分独自の「売り」であり、価格、デザイン、サービス、立地などが圧倒的に優れていて、十分な実績が有り他者が容易にまねできないもの。

私は、会計士ですが、とてもそのような「売り」は見つかりません。

私の事務所より顧問料が安い会計事務所は、ネットで検索すればいくらでも見つかります。

他の会計事務所では、赤字の決算書がうちで作ると黒字になります。

とか、

黒字で他の会計事務所では税金が発生したが、うちで申告書を作ると税金が０になる、とか。

出来たらすごいサービスですけど、はっきり言って不可能ですし、やったら最後、私はお縄になってしまいます。

しかし、これって皆さんの商品やサービスにも言えるのではありませんか。

たしかに、誰もやらない新しいことをやっている、革新的なサービスを考案するのは重要かもしれません。

「いつでもおいしいビールが飲める会計事務所」なんて誰もマネしないし、ユニークじゃありませんか。

私もいつもビールが飲めるのでハッピーです。

が、売れないでしょうね。

だれも会計事務所に美味しいビールを求めません。

自分がやりたいことばかりをアピールしても「革新」とは言えないし、話題になるとは思えません。

結局のところ、USPは存在しない。

あるのは、自分。

「自分らしさ」を強調しましょうというお話です。

たしかに自分は他人からマネされません。

「決算書」を説明しても、「税金」を説明しても私の説明は私にしかできません。

会計事務所が選ばれる最大のポイントは、「相性」だそうです。

USPは相対的な価値です。

他者との比較です。

が、「自分らしさ」は絶対的な価値です。

さて、「自分らしさ」はなんでしょう？

でも「自分らしさ」探しの旅はUSP探しよりは面白そうです。

今日も読んでいただきありがとうございました。