あなたらしさは？

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2014.06.16
| ビジネス

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

小売店の経営者にお聞きします。

「ある朝突然、あなたのお店の隣にイオンができていたらどうなりますか？」

全く心配ない、という答えが返ってくるでしょうか。

この問いは、どの業種の経営者の方にも当てはまります。

強力なライバルがあなたの商圏に突然進出してきたときどう対処するのか。

私も人ごとではありません。

うちのサービスを選んだ理由が、「他に選択肢がなくたまたまだった」ということであればピンチです。

我が家の近くには気の利いたおいしいレストランがあまりないので、仕方なくファミレスに行くことがあります。

同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか。

私にはお気に入りの「地ビール屋」があります。

週に一回は必ず行きます。

地ビールを提供するお店は他にもあります。しかしそのお店には独特のこだわりがあり、また私は店主のパーソナリティが気に入っています。

そのお店は、宣伝広告を全く行っていませんが、店にはいつも常連さんがいて賑わっています。

遠隔地からわざわざ電車で通う人も少なくありません。

実は、その店、私の事務所のお客様でもあるのですが、リーマンショックの時も東日本大震災の時も飲食業全体での売上が減少した中で、ほとんど影響を受けませんでした。

そのお店でなければダメという「常連さん」がしっかりついているからです。

改めて問います。

あなたのお客様はなぜあなたの商品、サービスを選ぶのですか？

今、どの業界でも競争の激化が起きています。

今後も永遠に続きます。

消費者やユーザーは、インターネットで容易に競合の情報を得ることができます。

ほぼどのような商品もネットで価格を比較できるようになりました。

ただ価格が安いからというだけでは、いつお客様が減っても不思議ではありません。

そもそも、世の中、消費人口が減少し、企業数も減少。政府は経済は成長していると発表していますが、実際給与が増えたという話は聞きません。

今後、オリンピック特需は期待できるもののオリンピックが終わった瞬間間違いなくバブルははじけます。

長野オリンピックの時も、長野県は建設ラッシュで好景気に沸き立ちましたがオリンピックが終わった後、県内の倒産件数が激増しました。

あなたの会社の「売り」はなんですか。

あなたの会社、お店じゃなきゃダメ、とお客様に言っていただけるようなコアな商品・サービスを今から磨く必要がありそうです。

あなた「らしさ」を感じさせる独特のビジネス、熱狂的お客様がつき、お客様や従業員が誇れるような満足度の高い商品・サービスを提供できるビジネスを築きたいものです。

もちろん私もです。

今日も読んで頂いてありがとうございました。