中小企業・起業家をとことんサポートする 梅川公認会計士事務所

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

経営理念の大切さは多くの経営者が語っています。

また著名な経営書では間違いなく「組織」の第一歩として強調されています。

私も全く同感です。

社員の第一号を採用する際にはすでに経営理念は必要です。

価値観の違う人を採用してしまうほどお互い不幸なことはありません。

経営理念は、企業のカラーでもあり、従業員の行動規範のもとになります。

従業員の顧客対応、電話対応、クレーム処理、値引き交渉、取引先の選定、すべてを社長がいちいち指図するわけにはいきません。

経営理念さえしっかり授業員に浸透していればみんな自律的に判断できます。

また、今元気のある中小企業は業種を問わず、必ずと言っていいほど「独自性」「こだわり」を持っています。

その根本にあるのがやはり「経営理念」です。

経営理念からその企業の独自性が生まれてきます。

そんなに重要なもの、簡単には決められない。

うちの会社には立派な経営理念がない。代わりに考えてよ。

心配ありません！

従業員2～30人くらいの中小企業では間違いなく社長の価値観、考え方そのものが経営理念になっています。

たとえ明文化されなくとも、従業員は常に社長の言動に注目しています。

一挙手一投足に至るまでしっかりと観察されています。

そして従業員は知らず知らずのうちに社長をまねています。

社長の考え方についていけない人は自然と辞めていきます。

経営理念は、社長の生き様であり、生い立ちでありその人自身です。

松下幸之助の経営理念は、松下幸之助にしか作れません

経営理念で一番いけないのは、社長が心にもない借り物の言葉をつづることです。

利益至上主義なのに、「顧客満足」「お客様第一」といっても説得力がありません。

だいたい借り物の経営理念を作っても、社長自身が一番理念に反する言動をしてしまいます。

それを見た従業員はどう思うでしょう。

額縁に入れられ達筆で書かれた経営理念。

しかし、社長をはじめ誰も覚えていない。

ＪＲ北海道の経営理念が、「安全第一」だったら笑えますね。

焦ることはありません。

経営者は経営を通じて、自分をしっかりと見つめなおすことで自然と、しっくりとくる経営理念にたどり着きます。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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