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ソニーの凋落はいつまで?

2015.02.23
| ビジネス

起業家支援に命を懸ける会計士の梅川です。

ソニーの株主配当中止のニュースをみた時、皆さんはどう思われたでしょうか。

「あの」ソニーが、2015年度の最終損益予測を2,300億円の赤字に下方修正して、上場以来初めて株主配当を見送る発表をしました。

当然の流れ、と見た方もいるでしょう。

あるいは、パナソニックやシャープは黒字になったのにソニーだけがなぜ、と思われた方も多いのでは。

ソニーの大赤字の原因は、言わずと知れた「エレクトロニクス部門」の赤字です。

10年前から、日本の優良輸出産業であった家電業界は、台頭してきた韓国、続いて中国のメーカーに世界市場を奪われ続けてきました。

日本は、地価、人件費、電力料金いずれも韓国や中国に比べて割高であり価格で負けるのは当然です。

しかし、それは10前から分かりきっていたことで、各社とも当然「現地生産」を進めてきた訳です。

それでもライバルに勝てないのは、開発や管理などの「本社コスト」が高いからとも言われていますが、本当のところは私にはよく分かりません。

「付加価値を高めて低価格のみでは勝負しない。」

実はこれも10年前のプレス発表で言われていたことですが、残念ながら未だ実現していません。

新聞記事によれば、ソニーの今年の「誤算」は、期待していたスマホの売上げが思うように伸びなかった、ということです。

これに対しても辛口の評論家は、

そもそも世界のスマホ市場は既に頭打ちであり、しかも安い中国製がシェアを伸ばしている中で、高い売上げ増加を計画していたこと自体がおかしい。

ということです。

「大企業病」とは恐ろしいものです。

普通に考えて、10年間も大赤字の事業部を存続させるということはあり得ません

ソニーは、テレビ部門の子会社化、パソコン事業の縮小、本社も含めたリストラなどを「対策」として発表していますが、おそらく私を含めて誰もソニーのv字回復を信じていないでしょう

事実、市場でもソニーの株価は下げ続けています。

今のソニーを見ていて分かるのは、

1.      過去の成功体験からの脱却の難しさ。

特にソニーはエレクトロニクスに関しては「伝説」であり、強力な「ブランド」でもあります。うるさいOBもいます。

簡単に「やめた」とは行かないのでしょう。

2.      他に収益部門がある場合、不採算部門への対処が甘くなる事実。

ソニーでは、損保や生保などの金融部門、映画などのエンターテイメント部門などの黒字部門を持っています

それだけに、赤字部門に対する「抜本的な処置」を行うことが決断できないのかもしれません。

3.      難しい高付加価値化。

今時、どこの会社でも、「価格競争はやらない。高付加価値戦略で。」といいますが、実現できている会社は実に少ない。

高付加価値のつもりが、「よけいな機能」であったり「分かりづらい操作」になってしまうものです。

本当の消費者ニーズを的確に把握するのは難しいようです。

その他、ソニーには「リストラの小出し」も見られます。

毎年、毎年リストラを繰り返していては、従業員の士気が落ちるのは当然です。

やはり、社内出世の社長ではなく、ゴーンさんや稲盛さんのような「凄腕」をトップに据えないと回復は難しいようです。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

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