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最後は根性論か!

2014.05.24
| ビジネス

起業家支援に命を燃やす会計士の梅川です。

先日、ビジネス交流会である一部上場の人材派遣会社の創業者、いまは社長を退かれて相談役ですがお話を聞く機会があり大変印象的でした。

人生山あり谷あり、順風満帆な人生なんかあり得ないし、面白くもないなと思いました。

その方がいわく、創業後に2度試練があった。

一度は、まだ創業して数年、売上1億くらい、従業員も10名程度のころ、車上荒らしに遭遇して現金1000万円を盗まれてしまった。

確かに年商の一割の現金を盗まれたら相当へこみます。

従業員も浮き足立って辞める人が続出したそうです。

しかしその危機も何とか乗り切って、順調に成長し、数年後に上場を果たしたそうです。

東証一部に上場すれば、人生上がりも同然と考えるのが当然です。

ところが、数年後にまたしても試練が来ました。

同業のグッドウィルが破綻。

労働派遣行業者には、世間の激しいバッシングがあびせられ厳しい状況の中、リーマンショック。

銀行からの短期借入金の200億円に対して、借り換えができるかどうかの正念場を迎えます。

銀行の要求は、社長の個人保証ということです。

上場会社では、社長が銀行借り入れの個人保証をすることは普通ではありえません。

私が知る限りでは、ダイエーの中内創業者が個人の全財産を会社の借入金返済にあてたということです。

件の社長は、銀行の要求を入れて、200億の債務に対して個人保証をしたということです。
私は数十億という財産を築いたことがないので本当の心理はわかりませんが、死ぬほどの思いをして一部上場を果たしてやっと手に入れた財産を没収されるかもしれないという状況です。

私も銀行にいたことがあるのでよく知っています。

銀行は、支援を継続するためには追加の担保か保証人が必要です、と言っておきながら追加担保を入れたとたんに支援を打ち切って債権の回収に走るというのはよくある話です。

銀行はビジネス上ドライですから。

それも承知の上で、件の社長は連帯保証の印鑑を押したそうです。

結果、無事に銀行の支援は継続され会社は存続することができたということです。

私が思うのは、最後の最後、社長の覚悟です。

規模は全く違いますが、私も幾度となく会社の倒産、破産、解散に立ち会ってきました。

中には、銀行がまだ支援を続けると言っているのにもかかわらず社長が前途に絶望してしまって会社を閉じるという場面もありました。

一方、二度の不渡りを出して銀行取引停止処分を受けながらも何とか現金取引で商売を継続させている社長も知っています。

どちらがいいという訳ではありません。

一生かかっても返せない数億円の債務を抱えながら意地で商売を続けるのがいいのか、破産宣告して心機一転0から出直すのがいいのか、軽々しくは言えません。

しかし絶対に言えるのは、最後の最後は社長のやる気、絶対に負けないという気概、自分が立ち上げた会社と心中するという覚悟ではないかと思っています。

ぎりぎりのところで頑張っている社長はなんとしても応援したくなります。

今日も読んで頂いてありがとうございました。

 

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